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2009年01月29日(木) 02時35分

<日本郵政>事業会社トップ3氏が副社長に毎日新聞

 日本郵政は28日の取締役会で、団宏明・郵便事業会社社長(61)、寺阪元之・郵便局会社社長(62)、山下泉・かんぽ生命保険社長(60)の3氏を同日付で副社長に充てる人事を決めた。現職の高木祥吉副社長(ゆうちょ銀行社長)を含め、グループ4事業会社の社長全員が持ち株会社の副社長を兼務する。

 元郵政事業庁長官の団氏は、三井住友銀行出身の西川善文社長(70)、元金融庁長官の高木祥吉副社長(60)とともに代表権も持つ。日本郵政は今回の人事の狙いを「グループ経営の一体化を進めるため」(報道担当)と説明しているが、団氏の出身である総務省(旧郵政省)の影響力が高まりそうだ。

 また、日本郵政の株式は政府が100%保有しており、今回の人事には、所管大臣である鳩山邦夫総務相の意向が反映されているとの見方もある。そのため、日本郵政内には「総務相のかんぽの宿一括譲渡に対する『待った』を機に、総務省内で巻き返しを図る動きが活発化しているようだ」(幹部)との警戒の声が出ている。【前川雅俊】

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