2009年01月29日(木) 02時13分
<ぼや>消防署の壁一部焼く コンロの火消さず出動 名古屋(毎日新聞)
名古屋市消防局は28日、中川消防署下之一色出張所(同市中川区)で消防士長の男性署員(37)が天ぷら油の入った鍋を台所で火にかけたまま出動し、過熱で壁の一部などを焼くぼやを起こしたと発表した。コンロの火の消し忘れが原因で、署員は「消防指令が入り、あわててしまった」と釈明しているという。横川勝二消防部長は記者会見し「火災予防を啓発する消防署でこのようなことがあり、市民の皆様に大変申し訳ない」と陳謝した。市内の消防施設での職員のミスによる火災発生は、過去に例がないという。
消防局によると、28日午後7時20分ごろ、出張所近くで火災があったとの指令が所に入った。署員は2階建ての出張所の1階台所で夕食用の天ぷらを調理中で、コンロの火を放置したまま、自転車で現場へ向かった。ほかの署員4人は別の火災に出動中で、所は無人になった。
約20分後に現場から引き上げてきた署員が火災に気付き、防火服で消火作業を開始。その後、近くの通行人からの通報を受け、他の消防署から消防車10台も駆けつけ、約5分後に鎮火した。コンロ周辺の網戸や窓、壁の一部を焼いたが、けが人はいなかった。【影山哲也】
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090129-00000012-mai-soci