日本相撲協会は28日、東京・両国国技館で3月15日から始まる春場所(大阪府立体育館)の番付編成会議を開いた。島根県隠岐の島町出身で、東幕下筆頭の初場所を7戦全勝優勝した福岡改め隠岐の海(23)=本名福岡歩、八角部屋=が新十両になった。
悲願の十両昇進を果たした隠岐の海は28日、東京都内の八角部屋で喜びを語った。島根県出身力士としては35年ぶり、隠岐からは51年ぶりの関取誕生。「隠岐」が入った新しいしこ名に「名前に故郷が入りうれしい。活躍して島を盛り上げたい」と意気込んだ。
「前に出る圧力がでてきた。将来的には幕内三役もねらえる」と八角親方(元横綱北勝海)の期待も大きい。新関取は「同期の豪栄道関らに早く追いつきたい。春場所はまず勝ち越しを」と決意を新たにした。
【写真説明】十両昇進が決まり八角親方(左)と握手する、福岡改め隠岐の海(撮影・荒木肇)