島根県隠岐の島町出身の福岡改め隠岐の海(23)=本名福岡歩=が十両昇進を決めた28日、出身校の隠岐水産高と町役場で祝賀セレモニーがあった。県出身力士では35年ぶりの関取誕生に地元からは喜びと期待が広がった。
同校でのセレモニーには全校生徒約160人が出席した。隠岐の海に加え、初場所で勝ち越した幕下の竹谷も同校相撲部の出身。秋好和則教頭は「こうした先輩を大切にし2人の活躍を期待しよう」とあいさつ。2人の写真が載った縦3メートル、横6メートルの巨大看板を設置し、相撲甚句と万歳三唱で祝った。
念願の十両昇進に両親も大変な喜びよう。町民約300人が訪れた町役場のセレモニーには父多喜夫さん(58)と母八重子さん(59)も参加。多喜夫さんは「本人はこれからも一生懸命、頑張るとのことです。末永く応援をよろしくお願いします」とほおを緩ませた。
【写真説明】大看板の前で、隠岐の海の十両昇進を祝って万歳する隠岐水産高生徒