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2009年01月29日(木) 00時00分

中電が島根原発耐震工事公開中国新聞

 中国電力は28日、定期検査中の島根原子力発電所2号機(松江市鹿島町、82万キロワット)で進めている耐震裕度向上工事の状況を初公開した。配管補強などがメーンで、1、2号機とも2010年度中の完了を目指す。

 工事内容は、配管やケーブル類を支える構造物の補強と、燃料取り換え機や原子炉建物天井クレーンの改造などが中心。2号機では前回定検で41カ所の配管補強を終えており、今回の定検は約100カ所を対象とした。このうち原子炉再循環ポンプを支える鉄鋼の構造物は、強度を従来の約4倍に改造した。

 06年に国が原発の耐震指針を改定したことを受け、中電は07年5月から耐震工事に着手した。1号機では既に配管、ケーブル類の構造物計116カ所を強化しており、1、2号機とも次回定検時での工事完了を目指している。総事業費は少なくとも計約80億円を見込んでいる。

【写真説明】工事概要を説明する作業員。床から斜め上に伸びている構造物が従来の4倍の強度に改造された部分

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200901290035.html