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2009年01月29日(木) 02時41分

L&G会長ら来週にも逮捕へ産経新聞

 全国約5万人から総額1000億円超の資金を集めたとされる健康寝具販売会社「エル・アンド・ジー」(L&G、東京都新宿区、破産手続き中)をめぐり、同社の関連5社に対する平成19年6月期決算時の債権額と5社の決算書の債務額の総計との間で、8億円近い誤差が生じていることが28日、分かった。破産管財人が東京・霞が関の東京簡裁内で開いた第2回債権者集会で報告した。同社のずさんな財務管理の一端が浮き彫りになった。

 警視庁と宮城・福島両県警の特別捜査本部は、L&Gの波和二(かずつぎ)会長(75)と幹部社員らが、破綻(はたん)状態に陥っていることを知りながら組織的に会員から出資金を集めてだまし取った疑いが強まったとして、組織犯罪処罰法違反(組織的詐欺)の疑いで、波会長ら20人前後を来週にも逮捕する方針。

 債権者集会では、破産管財人の福田大助弁護士が、同社の財産調査の結果や破産財団の状況などを説明。これまでに18社あることが判明したL&Gの関連会社のうち、管財人が手に入れた5社の決算書の分析結果が示された。

 それによると、L&Gの19年6月期の関連5社への債権額は約14億4800万円。ところが、5社の決算書では、同社への債務額は約6億4900万円となっており、8億円近い誤差があった。

 福田弁護士は「L&Gと関連会社では決算時期が異なっており、単純に同額になることはあり得ないが、あまりにも誤差が大きい」と指摘。決算書を作成した税理士はすべて同一人物であることから、「会社から言われるままに決算書を作っていた可能性もある」としている。

 L&Gをめぐっては、警視庁などが19年10月、出資法違反(預かり金の禁止)容疑で、本社や波会長の自宅などを家宅捜索。福田弁護士は、「警察は段ボール1300箱にのぼる資料を押収しており、立件された後は開示が可能になる。返還を待って、同社の財産を徹底的に調査したい」と話している。

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