2009年01月29日(木) 11時50分
ルービックキューブをiPhoneで撮影、最短解法を教えてくれるアプリ(WIRED VISION)
『iPhone』の新しいアプリケーション『CubeCheater』を使うと、精巧なアルゴリズムと簡単な画像認識技術を利用して、有名なパズルゲーム『ルービックキューブ』を完成させることができる。
仕組みはこうだ。ルービックキューブの6面の画像を、各面1枚ずつiPhoneのカメラで撮影する。(『iPod Touch』の場合、色の組み合わせを手動で入力することができる。)CubeCheaterはそれぞれの色の配置を認識し、キューブのマップを生成する。そしてパズルを完成させる最短の手順を導き出し、順を追って1つずつ示してくれる。
とても簡単で、子どもでも使える。ワイアード編集者の1人がCubeCheaterを娘に与えたところ、20回以内でキューブを完成させることができた。CubeCheaterの実演の動画を以下に掲載する。
CubeCheaterは、『App Store』で99セントで販売されている(リンクはここ)。
ルービックキューブを完成させるためにソフトウェアを使用することはいまに始まったことではない——このおもちゃが登場した1970年代終わりから、数学者たちはこの仮想キューブの解明に知恵を絞ってきたし、このパズルを解くための数学は今も発展し続けている。
ルービックキューブのコンピューター・アルゴリズムにおける現在の第一人者は、オープンソースのソフトウェア・プログラム『Cube Explorer』の作成者でもあるHerbet Kociemba氏だ。CubeCheaterが使っているのもこのCube Explorerだが、このアルゴリズムは現在、各大学のコンピューター科学の学生たちなどによって、キューブ完成ロボットの開発に使用されている。こうしたロボットの一部は、色のパターンを理解するためにカメラと画像認識技術も利用している[以下の動画]。
Cube Explorerを使ってルービックキューブを完成させるアイルランドの『RuBot』。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090129-00000001-wvn-sci