映画スタジオ3社の後押しを受けて誕生したプレミアム映画チャンネルが、テレビよりも数カ月早く、ウェブサイトにおいてオンデマンド形式でサービスを開始する予定である。
MGMとParamount Pictures、Lions Gateからなる連合は米国時間1月27日、ラスベガスで開催されていた「全米テレビ番組製作者連盟(NATPE)」カンファレンスにおいて、このチャンネルが「Epix」(エピックスと発音)という名前であり、3スタジオの1万5000本以上の映画が視聴可能になると発表した。インターネット上でコンテンツをストリーミング配信するこの新チャンネルはサブスクリプション形式のみでサービスが提供され、5月に開始される予定である。これは、テレビ版の提供が開始される10月より5カ月も早い。
HBOやShowtimeと競合することになるこの新チャンネルでは、『ベンジャミン・バトン--数奇な人生--』や『アイアンマン』といったヒット作品や、映画スタジオのライブラリのその他の映画が視聴可能になる予定である。また、他のプレミアムチャンネルと同様に、オリジナル作品の制作や、コンサートのライブ放映も行われることになるだろう。
しかし、Studio 3 Networksと名付けられたジョイントベンチャーの最高経営責任者(CEO)であるMark Greenberg氏がThe Wall Street Journalに語ったところによると、ウェブストリーミングサービスは同社の「核となるビジネスモデルではない」という。
2008年に設立されたこのジョイントベンチャーが、CBSのShowtimeネットワークとの交渉決裂によって生まれたことは明らかである(CNET Newsは、CBSの傘下にあるCBS Interactiveによって発行されている)。しかし、おそらく最も注目すべきことは、このジョイントベンチャーがケーブルTVプロバイダーや衛星TVプロバイダーとの配信契約をまだ締結していないということだろう。The New York Timesは、Greenberg氏がNATPEカンファレンスで述べた「それらは実現する予定である」という言葉を引用している。(CNET Japan)