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2009年01月29日(木) 19時26分

種の特定手掛かり 丹波竜の歯や肋骨発見スポーツ報知

 国内最大級の草食恐竜「丹波竜」の発掘が進む兵庫県丹波市の地層で、歯3本と肋骨(ろっこつ)6本が新たに見つかり、県立人と自然の博物館(同県三田市)が29日発表した。

 3本の歯のうち2本は表面がすり減り、残りの1本は生え替わる前の新しいものだった。同博物館は「異なる段階の歯が見つかったのは貴重。そしゃくの仕方は種によって違うため、すり減り方を分析することで、種の特定につながる可能性がある」としている。

 今回と別の肋骨が既に約2メートル離れた場所でまとまって発見されており、骨が散らばっていることが判明。同博物館は丹波竜が肉食恐竜に食べられたため散らばった可能性もあるとみている。

 丹波竜はこれまでに尾や肋骨、歯、頭の骨の一部が見つかっている。1月上旬から本格的に始まった第3次発掘は2月末まで続く予定で、顔の特徴や餌を解明する手掛かりになる、あごの骨の発見が期待されている。

http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20090129-OHT1T00268.htm