イタリアの司法当局はこのほど、北部ベネト州など全土で食料品問屋の一斉捜索を実施、バターなど乳製品や小麦、缶詰類など賞味期限切れの食品計998トンを押収、業者ら計315人を詐欺罪などで起訴した。国営イタリア放送などが27日伝えた。
同国では食品の偽装容疑などで当局の摘発が相次いでいるが、過去最大規模の摘発とみられる。期限切れ食品の販売から得られる不当利益は800万ユーロ(約9億3700万円)にも上る。
捜索は19日から22日まで主に問屋の倉庫などを対象に行われ、ベネト州のほか南部カンパニア州、シチリア州などから販売を目的に保存されていた賞味期限切れの食品が見つかった。
同国はモッツァレラチーズから人体に有害なダイオキシンが検出されたほか、安価なオリーブオイルを高級品と見せ掛ける偽装が摘発されるなど、食品をめぐるスキャンダルが相次いでいる。(共同)
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20090128-OHT1T00126.htm