競輪トップ選手・手島慶介さん通夜に６００人…早すぎる死を惜しむ（スポーツ報知）
手島慶介さんの遺影が飾られた祭壇
２５日に急死した競輪選手の手島慶介さん（享年３３歳）の通夜が２７日、群馬・高崎市の日典ラサ中山で営まれた。同県の練習仲間をはじめ、武田豊樹選手（３５）、関係者ら約６００人が駆けつけた。
突然の悲報に実弟の志誠（ゆきのり）さん（３０）は「借金とかの金銭トラブルではない。契約していたスポンサーのためにと必死にグランプリ出場を目指したが、相当なプレッシャーがあったみたい。出場がかなわず精神的に病んでいた」と悲しみをこらえ、ほおを紅潮させた。今年に入り医師を自宅に呼び寄せたりと、うつ状態に陥り精神安定剤を服用していたという。「抗うつ剤とか、睡眠薬の服用の量を間違えた可能性がある」と自殺に関しては否定した。
妻で喪主を務めたとし子さんは、まだ現実を受け止められない様子。式中ずっとハンカチで目頭を押さえ、親族に支え続けられていた。「信じられない。主人が棺の中から出てくるような気がして」と何度も言葉に詰まっていた。
大舞台で連係し、遺影を見つめた武田は「突然のことで…。いつも後ろで頑張ってくれた。まさか『ＳＳカップみのり』が最後のレースになるなんて」と、日本競輪選手会の鈴木孝幸理事長は「競輪祭欠場もインフルエンザか何かと思っていた。同じ群馬出身の後輩だし本当に悲しい」としのんだ。
祭壇にはふるさとダービー優勝時のパネルや自転車が飾られ、トップスターの早すぎる死を惜しんだ。２８日正午から同所で告別式が営まれる。
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