2009年01月28日(水) 12時34分
全局総括判断を4期連続下方修正=財務省管内経済報告(ロイター)
[東京 28日 ロイター] 財務省は28日、全国11の財務局からの景気報告をとりまとめた「管内経済情勢報告概要」を発表した。2008年10─12月の全局ベースの景気判断は「全国的に悪化している」と総括。
前回報告(08年10月)の「各地域で弱い動きがみられる」から判断を引き下げた。全局ベースの総括判断の下方修正は4期連続で、「悪化」と表現するのは1990年代初頭のバブル崩壊後初めて。
地域別でも、全国11地域すべてで下方修正された。すべての地域で下方修正されるのは、1998年9月報告以来となった前回報告に続き2期連続。各地域の総括判断は「厳しくなっている」「悪化している」「弱含んでいる」など基調の弱さを示す表現となった。
47都道府県ごとの経済情勢では、すべての都道府県で下方修正された。これは都道府県ごとの経済情勢を発表し始めた03年10─12月以降初めて。
財務省幹部は、総括判断を下方修正した主な理由として、生産活動の悪化や雇用情勢の厳しさを挙げた。今回の報告では、全国11地域のうち、すべての地域で生産活動の判断、10地域で個人消費と雇用情勢の判断が下方修正されている。先行きに関しては多くの財務局から「海外経済や雇用、為替市場の動向などに留意する必要がある」との報告を得ているという。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090128-00000294-reu-bus_all