乳業三位の雪印乳業と同四位の日本ミルクコミュニティ(東京)は二十七日、十月一日に持ち株会社方式で経営統合すると正式発表した。持ち株会社の名称は「雪印メグミルク」で、両社が傘下に入り、事業統合を進めて早期の合併を目指す。
雪印は二〇〇三年一月、経営悪化で牛乳事業を分離し、全国農業協同組合連合会(全農)などと日本ミルクを設立し、「メグミルク」ブランドの牛乳を販売してきた。しかし、少子高齢化や消費者の「牛乳離れ」で経営環境が悪化する中、分離後わずか六年九カ月で異例の再統合に踏み切った。
持ち株会社の社長には雪印の
二十七日記者会見した高野瀬社長は「(業界が)未曾有の環境変化に直面しており、経営統合で調達の拡大など事業基盤を強化する」と説明した。小原社長は「統合で日本一の乳業メーカーを目指す」と強調した。
両社の連結売上高を単純合計すると五千三百四十億円と、乳業二位の森永乳業の五千八百六十八億円に迫る規模になり、トップの明治乳業も含めて乳業業界は三大グループに再編される。