二十六日午後十時ごろ、山形県鶴岡市大西町の「鮮魚料理きぶんや」(
鶴岡署によると、鶴岡市の無職
フグ料理は相沢さんが調理したとみられ、鶴岡署の調べに対し相沢さんは「フグの調理師免許は持っていない。白子はうまいと聞いて出した」と説明。相沢さんは一般の調理師免許も持っていなかったが、常連客を含んだこのグループにメニュー外のフグを出したという。店はフグの営業届を出しておらず、県が年一回開くフグ調理者の講習会にも参加していなかった。
使ったのは新潟県産のヒガンフグとみられ、相沢さんは「トラフグ以外の白子は毒がないと思った」と同署に説明。ヒガンフグは白子(精巣)などに毒があるため同署は白子が原因とみて二十七日、業務上過失傷害容疑で家宅捜索した。山形県も立ち入り調査し、店に営業禁止を命じた。
佐藤さんらは二十六日午後六時半ごろから、八人で同店のふぐ刺しや白子などを食べたという。一人はフグ料理に手を付けなかった。食事中に佐藤さんが体調不良を訴えたため、相沢さんが車で病院に搬送。帰宅した五十嵐さんの体調が急変したため、家族が一一九番した。