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2009年01月28日(水) 00時00分

10月から常勤麻酔医が不在中国新聞

 庄原市の庄原赤十字病院で、昨年10月から常勤の麻酔医の不在が続いている。平日の診察時間内は非常勤医師を確保しているが、夜間や休日の緊急手術は困難となっており、三次や広島市内に搬送するケースも生じている。

 常勤の麻酔医は昨年5月まで2人いたが、1人が出産・育児休暇に入り、もう1人が9月末で退職したため、不在となった。大学の医局などから派遣される非常勤医師が、平日午前10時から午後5時ごろまで勤務し、予定手術などに対応しているが、時間外や休日の緊急手術は困難な状態だ。

 同病院によると、交通事故や急病などで夜間や休日にある緊急手術は月1、2件。昨年10月以降、搬送時間のロスによる死亡などの例はないという。

 出産・育児休暇中の麻酔医が復帰するのは8月の予定。同病院は4月から、非常勤医師に市内に宿泊してもらい、平日の夜間と休日に対応できる体制を整える。

【写真説明】常勤医の不在が続く庄原赤十字病院の麻酔科。担当医のスケジュール表は空白となっている

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200901280003.html