中四国地方初の盲導犬訓練施設として昨年秋、浜田市旭町に開所した島根あさひ盲導犬訓練センターで27日、共同訓練をしてきた「第1期生」の犬3頭と盲導犬を使う4人の修了式があった。
使用者証を受け取った広島市東区の無職伊藤誠英さん(45)は「9年前に失明した時から待った盲導犬。近くに訓練所ができてやっと実現できた。行動範囲と友人付き合いが広がる」と喜ぶ。
4人は昨年11—12月にそれぞれ約1カ月泊まり込みで犬と共同訓練した。このほか安来市の男性も2頭目の盲導犬の訓練を終えている。本年度内に島根、広島県の計3組が共同訓練を受ける。新年度からは併設の刑務所で受刑者が犬を育てるプログラムも始まる。
【写真説明】共同訓練を終え、修了式に臨む「第1期生」の盲導犬とユーザー