広島県内1000店のお好み焼き店を食べ歩いたフリーライター横山崇さん(31)が今年に入り、府中市で親しまれる府中焼きの修業に励んでいる。
修業の場は、父石町の府中焼き店「かたおか」。「備後府中焼きを広める会」会長も務める店主の粟根克哉さん(50)の指導を受け、11日から働き始めた。栗柄町の粟根さんの別宅に寝泊まりしながら最低でも1年間は働き、焼き方やノウハウを学ぶ。
東広島市安芸津町出身の横山さんは2005年9月、偶然入った広島市内の店の味に感激して食べ歩きをスタートし、07年6月に1000店を達成。ホームページ(HP)「広島流お好み焼き 食わずに死ねるか!」に各店の独自評価をつづり、本も出版した。テレビやラジオ番組にも出演している。
府中焼きを初めて食べたのは、1000店達成を間近に控えた07年4月。ひき肉の脂で外はカリッと、中はフワッと仕上げた独特の味に魅せられた。昨年10月にあった府中焼きフェスタにゲスト出演した際、粟根さんと意気投合。「弟子入り」を志願した。
【写真説明】粟根さん(中央)や先輩従業員のアドバイスを受け、府中焼きの修業に励む横山さん(右端)