2009年01月28日(水) 00時57分
<英国>自動車産業に2900億円の公的支援策(毎日新聞)
【ロンドン藤好陽太郎】英政府は27日、総額23億ポンド(2900億円)の自動車産業に対する公的支援策を発表した。国内外の自動車メーカーや部品メーカーへの融資に保証を付けるのが主な内容。フランス政府はすでに、融資を含めた60億ユーロ(7000億円)の救済策を公表しており、金融危機を背景に各国政府の支援が広がりつつある。
欧州投資銀行(EIB)が13億ポンド、英政府が10億ポンドを負担する。このほか、労働者の研修や、二酸化炭素(CO2)排出量が少ない自動車を購入する場合の支援策なども、別途用意する。
英国の12月の自動車販売は、前年同月比47.5%減と記録的な急落ぶり。一部メーカーが生産を一時休止したほか、日産自動車が英工場の1200人を削減する方針を打ち出した。銀行の貸し渋りは激しくなり、メーカーの資金繰りは逼迫(ひっぱく)。インド財閥系の自動車メーカー、タタ・モーターズが買収した英高級車ブランド「ジャガー」などが政府の支援を求めていた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090128-00000005-mai-bus_all