【ダボス(スイス東部)=大内佐紀】国際労働機関(ILO、本部・ジュネーブ)は28日、金融危機に伴う世界経済の悪化が続けば、2009年の世界全体の失業者数が最悪で2億3100万人にのぼると推計する報告書を公表した。
報告書によれば、07年の世界の失業者は、推計で労働人口のうち5・7%にあたる約1億8000万人。米国発の金融危機により、多くの先進国で景気が後退したため、08年には暫定推計値で労働人口の6%にあたる1億9000万人となった。09年には、この割合が6・1〜7・1%に上昇すると予測している。
各国が打ち出した景気刺激策や雇用創出計画が順調に機能する最良のシナリオでも、09年の失業者は推計1億9800万人。現状が続けば、初めて2億人を超えるのは必至だ。
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20081209-206556/news/20090128-OYT1T00854.htm