景気悪化を受けた緊急雇用対策の一環として、県や群馬労働局などが主催した緊急就職面接会が27日、太田市新野町の県立太田産業技術専門校で開かれた。
朝から多くの外国人が詰めかけたため、主催者側は当初予定になかった500人分の整理券を配って入場制限を行ったが、数が足りず、面接を受けられなかった外国人も多かった。
面接会には、県内外から製造業や飲食・サービス業などの企業や医療法人、社会福祉法人など約40団体が参加。職を求める人たちが、面接を受けたり職業訓練や介護人材に関するコーナーに足を運んだりしていた。
日系ブラジル人で同市に住むマツモト・キヨシさん(27)は、昨年11月いっぱいで派遣先の部品製造工場を解雇されたといい、「2か月間は弁当屋のアルバイトでしのいできたが、今週末で終わってしまう。妻と3歳の子どももおり、家賃が払えなくなったら困る。今日は5社の面接を受けたい」と、真剣な表情で求人票に目を通していた。同労働局の秋本和夫職業安定課長は「これほど集まるとは予想外。(雇用環境の)厳しさを感じる」と話した。
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20081209-206556/news/20090128-OYT1T00269.htm