2009年01月28日(水) 17時15分
インフルエンザ、手洗いや体調管理を 予防呼び掛ける(和歌山)(紀伊民報)
串本町や古座川町の学校でインフルエンザによる学年・学級閉鎖が相次いでいる。新宮保健所串本支所(串本町西向)は、手洗いやうがい、体調を整えるなどして予防に努めるように呼び掛けている。
県内では、50カ所の医療機関からインフルエンザ患者数の報告を受け、1週間単位で定点観測している。患者数を定点医療機関の数で割った定点当たりの数値が10人以上で注意報、30人以上で警報を出している。
串本支所管内では、2カ所で定点観測をしている。今年に入ってからは、定点当たりの数値が5〜11日(第2週)に14人、12〜18日(第3週)に17・5人、19〜25日(第4週)に26人の報告があり、増加の傾向が続いている。3週にわたり数値が10人を超えたため注意報が出された。
管内の学校関係では、13〜15日に串本町の串本小1年(1学級)、14〜16日に同町の串本西小6年(1学級)がいずれも学年閉鎖になったのをはじめ、27日までに、延べ10小学校11学級と1中学校で学年閉鎖、2小学校で学校閉鎖、2幼稚園で園閉鎖があった。
串本支所では2005年から、管内の串本、古座川の両町の小中学校と幼稚園、保育園へ、感染症情報を定期的にメール送信している。インフルエンザが流行する時期には、発生状況や予防法などを書いた速報メールを送り、啓発している。
今シーズンは昨年12月、県内の小学校で最初の学級閉鎖があったことを受け、1回目を送信。管内でも学年閉鎖が出て、今後の流行が予想されることから今年1月14日に2回目の速報を送った。2回目には、定点医療機関からの発生報告の集計とグラフも添付した。
インフルエンザは、一般的に12月後半から発生し、1月下旬〜2月上旬にピークを迎える。定点観測による数値が増加傾向にあることなどから、串本支所は医療機関や町に警戒を呼び掛けている。
具体的な予防法として(1)外から帰ったら手洗いやうがいをする(2)バランスの取れた食事をし、休息や睡眠を十分に取るなど体調を整える(3)適度な温度や湿度を保つ—ことなどを挙げている。
また、咳(せき)やくしゃみの際にはティッシュペーパーで口と鼻を押さえること、使用後のティッシュをふた付きのごみ箱に捨てることとし「症状のある人はマスクをつけて感染防止に努めてほしい」と勧めている。
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