2009年01月28日(水) 15時01分
<契約書偽造>社長名刺も偽造し使う 南青山不動産売買(毎日新聞)
東京・南青山の不動産売買を巡る売買契約書偽造事件で、逮捕された不動産会社「三洋興産」役員、三輪洋治容疑者(73)らが、不動産を所有する「昭和地所」社長(当時)の名刺や別の売買関係書類も偽造していたことが捜査関係者の話で分かった。警視庁組織犯罪対策4課は、三輪容疑者らが取引相手を信用させるため広く偽造を行っていたとみて追及する。【杉本修作、酒井祥宏、町田徳丈】
同課や昭和地所の説明によると、三輪容疑者は05年5月末、ともに逮捕された不動産会社「アネックス・プラザ」社長、久保雅勇容疑者(59)と昭和地所を訪問。応対した社員に偽造した同社社長の名刺を示し、「昭和地所と三洋興産の間の売買契約は成立している」と主張して、登記の移転を求めたという。
昭和地所が売買契約書を見せるよう求めたところ拒否。一方で「土地売渡承諾書」と書かれた書類を示し「登記の移転をしないなら契約の不履行にあたる」として逆に違約金約8億9000万円の支払いを求めてきたという。
提示された社長の名刺は形状や字体が実際の名刺とは異なっていた上、記載の電話番号も虚偽だった。訴訟関係資料によると、承諾書の作成名義人は、昭和地所には実在しない「流通事業部」に所属する架空の人物の名前になっていた。
組対4課は、売買契約書に押印された社長の代表者印や会社印も偽造であることをつかんでおり、偽造工作の全容解明を進める。
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