記事登録
2009年01月28日(水) 00時10分

ロシア当局が日本漁船拿捕 10人前後拘束産経新聞

 外務省などに入った連絡によると、27日午後8時ごろ、日本海の能登半島沖を航行していた鳥取県境港市の日吉水産に所属するカニかご漁船「第38吉丸」(安藤正史船長)がロシア当局に拿捕(だほ)されたとみられる。船長ら乗組員10人は全員日本人で拘束されているといい、けが人の有無は不明。

 鳥取県水産課によると、午後7時過ぎ、第38吉丸から日吉水産に「これから臨検を受ける」と連絡が入った。漁労長が、排他的経済水域である200カイリ線を3マイル(約5キロ)ほどロシア側に超えたことに気づき、戻ろうとしたところ臨検を受けたという。「ナホトカに連行されている」との情報もあり、外務省などが確認を急いでいる。

 平成18年、カニかご漁船「第31吉進丸」が北方領土付近でロシアの警備艇から銃撃を受け、拿捕、乗組員1人が死亡。19年にも北海道の刺し網船などがロシアに拿捕されたが、乗組員は全員無事だった。

【関連記事】
ロシア側に拿捕された羅臼の漁船4隻、返還へ
韓国漁船拿捕多発 水産庁、対策要求へ
操業日誌不所持で韓国漁船を拿捕
中国のイカ釣り漁船を拿捕 水産庁

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090128-00000501-san-soci