全日本空輸と日本航空は28日、2009年度の事業計画を発表した。国内線と国際線を合わせて、全日空は23路線、日航は10路線を対象に廃止や減便などを実施する。
景気減速で需要が落ち込んでおり、大規模な路線リストラとなった。見直し対象が多い、関西国際空港や地方空港路線を抱える、地方経済に大きな影響を与えそうだ。
見直しの最大の理由は、国際線や地方路線などの利用率が低迷していること。米金融不安を発端に主力の国際線ビジネス需要も減少している。
全日空の国内線は、これまで明らかになっていた路線に、中部—福岡、秋田、徳島などの路線が加わり、計11路線を廃止・減便、五路線で運航期間の短縮などを実施する。国際線は中国路線を中心に7路線を廃止・減便する。
日航は、国内線は関西空港の5路線を廃止するなど6路線を廃止・減便。国際線は成田—ニューヨークなど主力路線を含む成田3路線に、関西—ロンドンを加えた四路線を見直す。
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20090128-OHT1T00259.htm