中学3年当時に教え子だった女性(17)の裸の写真やビデオを撮影したとして、児童買春・ポルノ禁止法違反の罪に問われた東京都台東区立中学校の元教諭鈴木明被告(52)に、東京地裁は28日、懲役1年8月(求刑懲役2年)の実刑判決を言い渡した。
中村昌史裁判官は「性欲や性的好奇心の赴くままに撮影を繰り返しており、卑劣で悪質極まりない犯行だ」と述べた。
鈴木被告は「結婚が前提の真剣な交際だった。違法性はない」と無罪を主張したが、判決は「被告には妻がいるほか、発覚後には女性の親に金を支払おうとしたことなど、交際は真摯(しんし)なものといえない」として退けた。
鈴木被告は、同じ女性が18歳未満と知りながら、ホテルなどでわいせつな行為をしたとする児童福祉法違反の罪にも問われ、東京家裁で公判中。「女性から誘われた。恋愛感情に基づく行為だった」と、同様に無罪を主張している。
判決によると、鈴木被告は2007年1月から昨年2月ごろの間、都内のホテルや学校などで計36回にわたり、女性の裸を写真やビデオで撮影した。
都教育委員会は昨年12月、鈴木被告を懲戒免職にした。
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20090128-OHT1T00209.htm