鳥取環境大(鳥取市)の男子学生2人が、就職内定先の企業から内定辞退を強要され、この企業への就職をあきらめていたことが28日、分かった。
1人は別の企業への就職が内定したが、1人はまだ決まっていない状態。大学は「内定取り消しに当たる疑いがある」として、鳥取労働局に経緯を報告した。
厚生労働省若年者雇用対策室は「悪質な内定取り消しは企業名が公表される場合がある。これを避けるため、学生が辞退する形にしようとした可能性がある」と指摘している。
大学によると、企業は東京都の大手外食チェーン経営会社と、大阪市のソフト開発会社。経営環境の厳しさなどを理由に2人に内定辞退を求めた。外食チェーンは後に態度を変え、入社を求めたが、学生は既に就職活動を再開し別の企業に内定。ソフト会社に内定していたもう1人は現在も就職先が未定という。
厚労省は「内定辞退を強要する企業はほかにもあると聞く。好ましくないケースだ」としている。
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20090128-OHT1T00200.htm