2009年01月27日(火) 12時33分
インターネット広告市場は2013年に8,500億円規模へ——シード・プランニング調べ(japan.internet.com)
株式会社シード・プランニングは、2008〜2009年のインターネット広告市場動向調査を実施、2009年1月27日、その結果を発表した。調査対象は、インターネット広告関連事業者約30社、日本の有力広告主企業約800社。
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●インターネット広告市場は2013年に8,500億円規模へ
市場構造の変化や経済環境などの内外の要因により、インターネット広告市場の成長水準は過去と比較して穏やかになりつつも、今後も持続的な成長が見込まれる。
市場は今後年率6%から13%、金額にして毎年500億円から800億円規模の成長により、2013年には8,510億円となり、その後も同水準の成長が維持されれば、遅くとも2017年には媒体費のみで1兆円規模になることが見込まれる。
また、そのためには2010年から2012年頃までのモバイル広告市場規模の、上位シフトを伴う急激な成長および、2011年頃より期待される経済状況の改善による、ディスプレイ広告市場の成長水準が再度上向くことが前提となろう。
●2009年のインターネット広告市場はプラス11.2%で成長
2006年頃までは高い成長水準を維持してきた PC ディスプレイ広告市場の成長は2007年頃より変化をみせ、2008年には停滞感が見られるようになった。
その一方で、ユーザーを属性や、嗜好性などによるターゲティングをされた広告への需要が高まり、PC ディスプレイ広告市場を下支えしている。2009年は前年並みか、やや上回る程度のトレンドで推移することが見込まれるが、景気状況がさらに悪化すれば、前年を下回る可能性もあり得る。
検索連動型広告に代表される PC リスティング広告市場は、2008年は前年を20%上回る成長率と、依然として高い成長水準にあり、インターネット広告市場全体の成長を牽引している。2009年以降や成長トレンドがやや穏やかになりながらも、今後も市場全体を牽引していくことが見込まれる。
また、2007年頃より急成長をみせているモバイル広告市場は2008年も急成長を遂げた。2009年は景気悪化の影響により一時的に新たな広告主によるモバイル広告利用の広がりが穏やかになることが想定される。
アフィリエイト広告市場は、モバイルアフィリエイト広告への需要拡大が市場を牽引、一方の PC アフィリエイト広告も2007年頃までに一部に需要停滞が見られたが、2008年後半より回復の兆しも見られている。2009年は、二桁増の成長が見込まれる。
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