2009年01月27日(火) 02時33分
<三重・海星高>男性教諭、携帯メモリー盗難で生徒から指紋(毎日新聞)
三重県四日市市追分の私立海星高(西田秀樹校長)で21日、1年生の生徒の携帯電話のメモリーカードが紛失し、盗難を疑った担任教諭がクラスの生徒たちの指紋を集めたことが26日分かった。同校は「行き過ぎた指導」として教諭の処分を検討するという。教諭は同日、クラスの生徒たちに謝罪した。
海星高によると、1年生の体育の授業前に生徒たちが携帯電話や財布などを貴重品袋に入れ、授業後に取り出したところ、生徒の一人が「携帯電話のメモリーカードがない。盗まれた」と訴えた。
担任の男性教諭(57)は放課後、クラス全員の27人を教室に残し「何か知っていたら書いてほしい」と全員に紙を配布した。「何も知りません」という内容の回答ばかりだったため、出席番号を書いた紙と朱肉を回し、1人ずつ人さし指の指紋を押させた。盗難にかかわっていないと教諭が判断した4人を除く23人が指紋を押して提出したという。
盗難事件として警察に届けてはおらず、指紋を押した紙は教諭が保管していた。同校は「指紋を取ることで『調べれば誰が盗んだか分かるので盗んだ者がいれば名乗り出るように』と伝えようとした。指紋を利用する意図はなかった」としている。メモリーカードは見つかっていない。
教諭は「生徒に納得してもらった上で指紋を取った」と説明しているという。西田校長は「教諭が生徒の指紋を取ることは許されない。保護者の同意も得ておらず、行き過ぎだった。保護者にもおわびと説明をする」と話した。【高木香奈】
【関連ニュース】
携帯メール、中学2年の過半数「1日11通以上」 全国調査
特集ワイド:言いたい! 携帯電話 学校への持参規制
携帯電話:学校に携帯、禁止指針 小中対象、月内にも通知−−文科省
長門市立深川中:携帯「持たせません」 PTAが総会で決定−−県内初 /山口
携帯電話:三田市教委、小中学生の持ち込み禁止 阪神間で初の明確化 /兵庫
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090127-00000018-mai-soci