四国が地盤の第二地方銀行の香川銀行(高松市)と徳島銀行(徳島市)は二十六日、二〇一〇年四月をめどに持ち株会社を設立し、経営統合すると発表した。徳島銀によると、統合により預金残高は第二地銀で九位の規模になるという。持ち株会社の傘下に入る両行の名称は変わらない。
金融危機の影響や、少子高齢化で地域経済が縮小する中、営業基盤拡大で生き残りを目指す銀行が増えており、他の地域でも合従連衡の動きが強まる可能性がある。
両県では百十四銀行、阿波銀行の地方銀行がそれぞれ預金残高首位で、香川銀、徳島銀に比べ二—三倍の規模がある。二位同士が組むことで地域での存在感を高める狙いだ。両行は持ち株会社に本部機能を集約し、人材を営業部門の強化に充てる。
徳島銀の
高松市内で記者会見した香川銀の
両行は今後、統合準備委員会を設置し、作業を具体化させる。今年十一月の両行の臨時株主総会を経て、一〇年四月一日に持ち株会社を設立する予定。持ち株会社の名称や、本店所在地などは今後協議する。
〇八年九月末の預金残高(単体)は、香川銀が一兆九百七十二億円、徳島銀は一兆五百七億円。