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2009年01月27日(火) 00時00分

香川・徳島銀が経営統合へ 10年、経営基盤の強化目指す中国新聞

 四国が地盤の第二地方銀行の香川銀行(高松市)と徳島銀行(徳島市)は二十六日、二〇一〇年四月をめどに持ち株会社を設立し、経営統合すると発表した。徳島銀によると、統合により預金残高は第二地銀で九位の規模になるという。持ち株会社の傘下に入る両行の名称は変わらない。

 金融危機の影響や、少子高齢化で地域経済が縮小する中、営業基盤拡大で生き残りを目指す銀行が増えており、他の地域でも合従連衡の動きが強まる可能性がある。

 両県では百十四銀行、阿波銀行の地方銀行がそれぞれ預金残高首位で、香川銀、徳島銀に比べ二—三倍の規模がある。二位同士が組むことで地域での存在感を高める狙いだ。両行は持ち株会社に本部機能を集約し、人材を営業部門の強化に充てる。

 徳島銀の柿内慎市かきうち・しんいち頭取は、徳島市の本店で記者会見し「地域でさらなる成長をするためには、営業基盤の拡大が大事だ。単独でもやっていけるが、地域経済に貢献するためにもこういう選択をした」と述べた。

 高松市内で記者会見した香川銀の遠山誠司とおやま・せいじ頭取は、統合に伴う店舗や従業員の削減に関し「大幅な削減は考えていない」との考えを表明。重複する店舗については今後検討する方針。

 両行は今後、統合準備委員会を設置し、作業を具体化させる。今年十一月の両行の臨時株主総会を経て、一〇年四月一日に持ち株会社を設立する予定。持ち株会社の名称や、本店所在地などは今後協議する。

 〇八年九月末の預金残高(単体)は、香川銀が一兆九百七十二億円、徳島銀は一兆五百七億円。

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200901270084.html