記事登録
2009年01月27日(火) 00時00分

生カキからノロウイルス 宮城・気仙沼の業者出荷中国新聞

 宮城県は二十六日、同県気仙沼市の「丸畠まるはた水産」が出荷した生食用の殻付きカキを食べた秋田市の二十八人が食中毒症状を訴え、カキからノロウイルスが検出されたと発表した。県は同日から二日間、丸畠水産に生食用カキの販売を停止するよう命じた。

 県によると、ノロウイルスが見つかったのは十八日出荷分で、これまでに判明しただけで千葉や愛知、大阪など十八府県の業者に計約四千五百個が出荷された。消費期限が過ぎていることから大半が既に消費されたとみられ、現時点では秋田市のほかに健康被害の報告はないという。

 十九日夜に秋田市内で開かれた病院職員の懇親会で二十八人が吐き気などを訴えたため市が調査したところ、残っていた生カキからノロウイルスを検出し、宮城県に通報した。発症者は全員回復しているという。

 丸畠水産は県からの連絡を受け二十三日以降は出荷を自粛。消費期限が残っている二十一—二十三日の出荷分約一万六千個のうち約千百個を自主回収したという。

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200901270092.html