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2009年01月27日(火) 00時00分

活性化期待 採算性に疑問も中国新聞

 米海兵隊岩国基地(岩国市)で民間空港が再開される見通しとなった26日、地元では経済効果や地域活性化への期待感が広がった。一方、国が地方空港の新設を抑制する方針の中、採算性を疑問視する声も出ている。

 「実質的にほぼ決まり。20年来の活動の成果だ」。岩国空港早期再開推進協議会の柏原伸二会長は喜ぶ。今後は政府の正式決定を受けて会を解散し、本年度内に民空用ターミナルビルを運営する第三セクター設立に向けた準備協議会を立ち上げるという。

 懐疑的な見方もある。「事業主体がはっきりしない。需要予測の論拠も示してほしい」。そう指摘するのは、昨年10月に民間空港再開に関する質問状を市に提出した竹下義隆さん(73)。「どの空港も需要予測と現実に差がある。安易な空港再開は認められない」と強調した。

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200901270061.html