2009年01月27日(火) 01時32分

＜乳業再編＞雪印乳業と日本ミルクが再統合へ　業界２位規模（毎日新聞）

　乳業大手の雪印乳業と「メグミルク」ブランドで牛乳を販売する日本ミルクコミュニティ（東京都）が、経営統合する方向で最終調整に入っていることが２６日明らかになった。業界３位の雪印と同４位の日本ミルクの統合が実現すれば、連結売上高は５０００億円超となり、業界２位の森永乳業の５８６８億円に匹敵する規模になる。両社は持ち株会社を設立する方向で調整しており、メグミルクが主体となる牛乳事業の子会社と、雪印が主体のバター・チーズ事業の子会社がぶら下がる案が有力だ。

　日本ミルクは、００年に起きた集団食中毒事件などの影響で経営悪化した雪印が牛乳部門を切り離し、全国農業協同組合連合会（全農）、全国酪農業協同組合連合会（全酪連）の同部門と統合して０３年１月に発足した経過があり、雪印にとっては再統合の動きといえる。

　牛乳業界は少子高齢化などで牛乳の売り上げが低迷。さらに最近の原材料価格高騰などで、経営環境はさらに厳しさを増した。このため統合で原料調達力などを強化し収益改善を目指す狙いがある。

　４月には乳業最大手の明治乳業が明治製菓と経営統合し、明治ホールディングスが発足する予定。これにより乳業業界は明治と森永乳業、統合会社の主要３社体制に再編される見通し。【森禎行】

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