2009年01月27日(火) 22時14分
地上げ脱税で宗教法人代表宅など家宅捜索 東京地検(産経新聞)
東京・JR渋谷駅周辺の土地取引で、不動産会社「カーロ・ファクトリー」(東京都港区、現テールトゥシエル)」が、地上げを行って得た約60億円もの法人所得を隠し、約18億円を脱税した疑いが強まり、東京地検特捜部は27日、法人税法違反(脱税)容疑で都内の同社元会長(48)宅など関係先を、東京国税局と合同で家宅捜索するなど強制捜査に乗り出した。
地上げが行われたのは、現在、超高層ビルの建設工事が進んでいる東京都渋谷区南平台町の土地。
調べでは、元会長は平成15年9月〜17年の間、東京都武蔵野市のダミー会社を使って総額約230億円で土地を次々と購入。テナントらを立ち退かせた上、18年4月に420億円余で売却し、約190億円の利ざやを得た。
この一部約60億円はカーロ社の所得だったが、事実上倒産している関連不動産会社「ル・マン商会」(同、現インターナショナル・プロパティーズ)や、自身が代表を務める宗教法人「大和教会」(岐阜県大野町)の所得に見せかけ、赤字と相殺させるなどの手口で、法人税約18億円を脱税した疑い。特捜部は元会長の行方を追っている。
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