2009年01月27日(火) 21時45分
製造業の派遣・請負40万人、3月までに失業…業界団体試算(読売新聞)
製造業で働く派遣・請負労働者約40万人が今年3月までに職を失うとの見通しであることが27日、業界団体の試算でわかった。
製造派遣事業や構内請負事業の業者でつくる「日本生産技能労務協会」と「日本製造アウトソーシング協会」が、同日開かれた自民党の労働者派遣問題研究会(座長=長勢甚遠元法相)で明らかにした。
両団体には120社が加盟し、昨年9月時点で約25万人が雇用されていた。
しかし、昨年12月後半から1月上旬にかけ、聞き取り調査を行った結果、「雇い止め」や契約の途中解除により、3月末までには4割の約10万人が失業すると推計した。未加盟の企業も含め、全国の製造業の派遣・請負労働者は約100万人とされており、全体の失業者は40万人に達すると見積もった。
両団体によると、1月に入ってから企業の人員削減は加速しており、雇用調整は年度末までは続くという。
厚労省は昨年12月19日時点の調査で、3月末までの派遣・請負労働者など非正規雇用者の失業者数を8万5000人と見込んでいた。ただ、調査はハローワークの把握分しか集計していないため、実態と合わないとの指摘があった。同省は30日に3月末までの失業者数に関する新たな調査結果をまとめ、公表する。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090127-00000059-yom-bus_all