2009年01月27日(火) 21時08分
減反見直しが最大の焦点 農政改革論議が本格スタート(産経新聞)
石破茂農水相は27日、「食料・農業・農村政策審議会」(農水相の諮問機関)に対し、10年後の農業政策目標などを示す「食料・農業・農村基本計画」の見直しを諮問した。コメの生産調整(減反)見直しが最大の焦点で、審議会は来年3月までに新たな基本計画をまとめる。食料自給率の向上や食の安全・安心の確保策なども議論される見通しで、農政の大転換につながる可能性もある。
今後、審議会の下に設置する企画部会を2月下旬から月1回開催し、平成17年に策定した現行基本計画の検証と新基本計画の課題を夏までにまとめる。新基本計画の具体化は秋以降になるが、農水省は「課題を解決するための施策で可能なことは夏の概算要求に反映させる」考え。
減反については、すでに石破農水相が見直しを表明しており、廃止も視野に入れている。減反は米価維持に向けたコメ政策の根幹だけに、廃止の場合は生産現場の混乱も予想されるが、この日の審議会では「(主食用以外の)他用途に売るなど売り方に智恵を絞るためにも生産調整は見直しが必要」、「水田が基本なので生産調整を見直さないといけない」といった意見が大勢を占めた。
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