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2009年01月27日(火) 20時58分

ホンダ、軽も減産へ オープンカーは生産終了産経新聞

 ホンダは27日、日本国内と北米で軽自動車を含む計5万台を追加減産すると発表した。軽自動車の減産は初めてで、世界的な販売不振が小型車にまで及んでいることが改めて浮き彫りとなった。主要拠点のある日米欧での今期の減産規模は42万台に拡大する。

 国内では軽自動車の生産子会社である八千代工業が四日市製作所(三重県)で「ライフ」など軽の全車種を2万1000台追加減産する。2〜3月に計4日間の稼働停止日を設定する。ホンダは16日、国内で約5万6000台を減産すると発表しており、減産幅が拡大する。今期の国内生産台数は期初計画比12%減の114万7000台となる。

 また、北米でも主力乗用車「アコード」など計2万9000台を追加減産する。オハイオ工場で1万4000台、アラバマ工場で6000台、カナダ工場で9000台減らす。今期の北米での生産台数は126万4000台となり、期初計画を14%下回る見通し。

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 ホンダは同日、2人乗りのオープンスポーツカー「S2000」の生産を6月末で打ち切り、販売も終了すると発表した。世界的な新車販売の低迷でスポーツカーの売れ行きも落ち込んでおり、各国で導入される排ガスなどの規制対応も難しくなっていた。

 S2000はホンダ唯一の後輪駆動のオープンカーで、平成11年発売。昨年12月末までの世界累計販売台数は11万台強に達していた。

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