2009年01月27日(火) 20時41分
西松建設、裏金発覚後初の公式会見で新社長謝罪(読売新聞)
海外からの裏金持ち込み事件で、前社長が外国為替及び外国貿易法違反容疑で逮捕された準大手ゼネコン「西松建設」(東京・港区)の石橋直(ただし)・新社長(69)が27日、霞が関の国土交通省で記者会見し、「社会をお騒がせし、深くおわびする」と謝罪した。
裏金の存在が明らかになった昨年6月以降、同社が公の場で事件について説明したのは初めて。
石橋社長は、逮捕された前社長、国沢幹雄容疑者(70)が事件発覚後、取締役会などで、「自分は関与していない」と説明し続け、それに対して役員らから追及の声は上がらなかったことを明かした。
その上で、「前社長を信頼し、彼がすることなら間違いないという先入観が社内にあった」とし、事実関係の調査が進まなかったと語った。
また、同社は昨年12月、一部の役員らによる社内調査委員会を設置したが、取締役会への経過報告は全くなく、石橋社長は「委員会は機能していなかった。名前だけだったといわれても仕方がない」と話した。
同社が二つの政治団体を設立し、国会議員などに事実上の企業献金をしていた問題に関しては、「昨年11月頃、そういう団体があったことを社内で聞いた。これを含め、今後、あらゆる点で調査を進める」と述べるにとどまった。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090127-00000051-yom-soci