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2009年01月27日(火) 20時22分

東京地検特捜部名の文書偽造、金沢の弁護士に業務停止2年読売新聞

 石川県の金沢弁護士会(西徹夫会長)は27日、東京地検特捜部などの文書を偽造し、不適切な処理をしたとして、同会所属の山口民雄弁護士(39)を業務停止2年の懲戒処分にしたと発表した。

 発表によると、債権取り立ての仕事を引き受けた山口弁護士は2006年、依頼人に対し、「取り立てた債権を公証人が着服し、刑事事件になっている」と、うその説明をしたうえ、うそを取り繕うため、「内閣府行政情報処理センター」と「東京地検特捜部」が作成したとする文書を偽造して依頼人に送付し、処理を先延ばしにしていた。

 山口弁護士は業務怠慢や書類偽造を理由に、03年に業務停止3か月、07年に同2か月の懲戒処分を受けている。

 西会長は「厳しい内容の懲戒処分者を出し、誠に遺憾。信頼の回復に向けて全力を傾注したい」と話した。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090127-00000048-yom-soci