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2009年01月27日(火) 20時06分

WBC1次ラウンドでビデオ判定 日本導入への試金石産経新聞

 WBC1次ラウンドで、日本で初めてビデオ判定が実施されることになった。日本のプロ野球では、巨人の清武英利球団代表がセ・リーグでの早期導入を提案しており、今回のWBCが導入への試金石となりそうだ。

 「ビデオ判定の際、映像の確認などをどのように行うのか、WBCのノウハウを参考にシーズンにも生かせるかを考えればいいと思う。やろうと思えば、今季からの導入だって可能でしょう」

 導入推進派の清武代表はこう言い切る。清武代表は19日のセ・リーグ理事会で、米大リーグやWBCと同じく本塁打に限定したビデオ判定を提案。阪神や横浜も賛同したという。

 すでに国内でも、2007年のオープン戦で本塁打の判定に関してビデオ判定を試験導入する動きがあった。このときは、審判員控室にモニターが設置されていない球場が12球団の本拠地中、3球場あったため、見送られた。

 昨年8月からビデオ判定を導入した大リーグでは、その日に行われている全15試合のライブ映像を一括して集め、ビデオ判定の際に現場の審判へ送信するシステムを構築。一方の日本では、地方球場開催で均一的な条件が整わないことや、審判の権威を傷つけるなどの反対意見がある。

 ただ、清武代表は「まずはやれる範囲でやってみることで、一歩踏み出すべき」と強調する。WBC1次ラウンド開催中の3月9日には、プロ野球の実行委員会が開催予定。ビデオ判定の可否が話題になるとみられ、導入の流れが一気に加速する可能性もある。(プロ野球取材班)

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