2009年01月27日(火) 20時04分
<西松建設>「一部の暴走許し猛省」石橋社長が謝罪(毎日新聞)
前社長らが外為法違反容疑で東京地検特捜部に逮捕された準大手ゼネコン「西松建設」(東京都港区)の石橋直社長(69)が27日、記者会見し「一部幹部の暴走を許し猛省している。社内改革を進め社会から信頼される会社を目指したい」と謝罪した。今後、有識者による調査委員会を設け、再発防止策を検討する。
【解説】西松建設・外為法違反事件 裏金10億円の使途は
前社長の国沢幹雄容疑者(70)が逮捕された20日に、副社長から就任した石橋社長は海外での裏金作りについて「私は関与しておらず、存じ上げてもなかった」と述べた。昨年6月の家宅捜索後も国沢容疑者らが「自分は関係ない」と関与を否定し続けていたことを明かし「社内調査が機能していなかった」と話した。
事件を受け、公共工事の指名停止や民間工事での発注取りやめなどで経営への打撃が予想されるが、石橋社長は09年3月期の赤字の可能性について「何としても防がなければならない」と強調。資産売却による利益の捻出(ねんしゅつ)も検討する考えを示した。
当面の資金繰りについては「年度内は問題ない」と述べた。その上で取引金融機関に対して法令順守体制などを説明し支援の継続を要請するとした。【伊藤直孝、位川一郎】
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