2009年01月27日(火) 19時37分
抗がん剤早期承認、卵巣がん患者団体が15万人署名で要望(読売新聞)
卵巣がんの二つの患者団体が27日、欧米などで一般的に使われている「ドキシル」など3種類の抗がん剤について、早期承認を求める要望書を15万4552人分の署名を添えて、厚生労働省に提出した。
提出したのは、「卵巣がんのドラッグ・ラグ(薬の承認の時間差)をなくす有志の会」(川上由美子代表)と「卵巣がん体験者の会スマイリー」(片木美穂代表)。
両会によると、ドキシルは約10年前に米国で承認されて以降、世界約80か国で使われているが、日本では未承認。2007年1月に製薬会社が承認を求める申請を厚労省に出したが、現在も審査が続いている。
また、「ジェムザール」「トポテカン」の2種類の抗がん剤も、米国では3年前、13年前にそれぞれ承認を得ており、現在では、日本を除く世界約60か国以上で使われている。
この日、記者会見を開いた両会のメンバーは「がんは同じ薬を使い続けると耐性を持ってしまうので、できるだけ多種類の抗がん剤が必要になる」と強調。「患者はがんと日々闘い、亡くなっている。一日も早く承認してほしい」と訴えた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090127-00000043-yom-sci