2009年01月27日(火) 19時16分
<日銀>ゼロ金利政策復活の意見も 08年12月の議事要旨(毎日新聞)
日銀は27日、政策金利を年0.3%から0.1%に引き下げた昨年12月18、19日の政策委員会・金融政策決定会合の議事要旨を公表した。先行きの金融政策を巡って、政策委員1人が「さらに利下げする選択肢も排除すべきでない」とゼロ金利政策の復活もありうるとの考えを示したことが明らかになった。
会合は正副総裁ら政策委員8人(欠員1人)で構成。1人が「経済情勢が今後一段と悪化する可能性が高い」と指摘し、ゼロ金利政策に言及した。だが、複数の委員は「0.1%が市場機能を維持するぎりぎりの水準」と追加利下げに否定的見解を示し、意見の相違が浮かび上がった。
また、追加利下げの余地が乏しくなったことを受け、複数の委員が政策金利(無担保コール翌日物)より長い期間の金利引き下げに重点を移し、企業の資金繰りを支援する必要性を唱えた。
会合は、白川方明総裁ら7人が0.1%への利下げに賛成。野田忠男委員(元みずほフィナンシャルグループ副社長)が「利下げは景気刺激効果が限定的で市場機能低下のデメリットが大きい」と据え置きを主張し、利下げに反対した。【坂井隆之】
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