記事登録
2009年01月27日(火) 18時18分

2次補正が成立=解散意識、09年度予算攻防へ−28日施政方針・国会時事通信

 2兆円の定額給付金を盛り込んだ2008年度第2次補正予算は27日夕、衆参両院協議会を経て、憲法の衆院優越規定により成立した。給付金の扱いをめぐって与野党が対立し、両院協が2日間にまたがる異例の展開となったが、事態収拾へ双方が歩み寄った。これに伴い、与党は同日に行う構えを示していた麻生太郎首相の施政方針演説など政府4演説を28日に先送りした。
 2次補正の成立により、与野党攻防の焦点は09年度予算案と関連法案に移る。秋までに行われる衆院選をにらみ、消費税や公務員制度改革などをテーマに引き続き激しい論戦が展開される。
 首相は27日夕、「民主党の反対にあって(2次補正)関連法案が通らないと、高速道路の大幅引き下げや給付金が早く実行したくてもできない」と記者団に語り、関連法案の早期成立の必要性を強調した。ただ、給付金財源確保のための特例法案は民主党の抵抗で参院での審議が始まっていない。成立が遅れれば年度内の支給開始が間に合わない自治体も出そうだ。 

【関連ニュース】
〔写真ニュース〕2次補正で両院協再開へ=国会
〔写真ニュース〕官邸に入る麻生首相
支給時期のばらつき「やむを得ない」=定額給付金で鳩山総務相
2次補正で両院協再開=与党、午後の成立目指す

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090127-00000133-jij-pol