2009年01月27日(火) 20時36分
<知財高裁判決>TV番組海外転送は適法 テレビ局逆転敗訴(毎日新聞)
録画した日本のテレビ番組をインターネットを使って海外で視聴させるサービスは著作権法違反だとして、NHKと民放キー局5社などが、サービスを運営する「日本デジタル家電」(浜松市)を相手取り、録画の中止や損害賠償などを求めた訴訟の控訴審判決が27日、知財高裁であった。田中信義裁判長は、録画の中止と約730万円の賠償を命じた1審・東京地裁判決を取り消し、テレビ局側敗訴の逆転判決を言い渡した。
問題となったのは、同社製機器を利用し、国内の親機で録画した番組を海外の子機に転送するサービス。1審は「同社の録画行為は各局の複製権を侵害している」と認定したが、田中裁判長は「利用者による適法な私的利用のための環境を提供しているに過ぎず、複製には当たらない」と判断した。
日本デジタル家電の代理人は「著作権法の趣旨に合致する全く正当な判決だ」、各局は「判決内容を精査して対応を検討する」とのコメントをそれぞれ出した。【銭場裕司】
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著作権:検索ポータルサイト立ち上げ 創作者団体協議会
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