2009年01月26日(月) 21時52分
<グアンタナモ>共和下院トップ、閉鎖を批判(毎日新聞)
【ワシントン及川正也】米共和党下院トップのベイナー院内総務は25日、米NBCテレビで、オバマ大統領が決定した1年以内のキューバ・グアンタナモ基地のテロ拘束者収容所閉鎖方針について、現実的ではなく、「無責任だ」と批判した。閉鎖に伴う拘束者の送還や別の収容施設設置などをめぐって国内外の論議が高まっており、早期決着に懸念を示したものだ。
また、バイデン副大統領は同日、1年以内の閉鎖は可能との見方を示しながらも「簡単ではない」と述べ、完全閉鎖までには調整が難航する可能性もあるとの見方を示した。
ベイナー氏は、収容所の閉鎖方針について「ブッシュ前政権も閉鎖しようとしたが、収容者をどう扱うか決定できなかった」と振り返った上で、「(釈放された拘束者のうち)61人は戦場に舞い戻っている」と指摘し、慎重な対応を求めた。
また、ベイナー氏は下院が今週にも採決する予定の8250億ドル(約73兆円)の景気対策法案に関し、「雇用創出には効果がない支出が多すぎる」と批判。「多くの共和党議員は反対するだろう」と語り、オバマ大統領が求める超党派による可決は難しいとの考えを示した。
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