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2009年01月26日(月) 21時48分

買い控えの波、白物家電にも…国内出荷台数が減少読売新聞

 26日発表されたパソコンと白物家電の2008年の国内出荷台数は、ともに前年に比べて減少した。薄型テレビなどデジタル家電だけでなく、消費者向け商品のほとんどで買い控えが鮮明になりつつある。

 電子情報技術産業協会によると、08年のパソコンの出荷台数は前年比7・5%減の929万台、出荷額は12%減の1兆725億円だった。特にデスクトップ型は、法人需要の落ち込みもあり20%減の304万台に落ち込んだ。

 また、日本電機工業会が発表した白物家電の出荷台数も、冷蔵庫と洗濯機が2%程度、掃除機は6%程度、それぞれ前年より減少した。

 全体として台数、金額とも前年実績を割り込む中で、大型冷蔵庫(容量401リットル以上)は金額で前年比9・5%増と健闘した。ほかにもホットプレートが2・6%増、電気カーペットが13・2%増などが目立つ。

 いずれも、外出を控え自宅で過ごすための商品・サービスに金を使う「巣ごもり消費」の一環とみられる。

 ただ、雇用情勢が悪化する中で、こうした一部の強さにも今後は期待できないとの悲観的な声が、関係者の間では多い。

 パソコンでも白物家電でも、メーカーは高機能を付けることで値崩れを防ごうと必死だ。しかし店頭では、消費の弱さを反映して値引き合戦が激しく、メーカーの収益を圧迫する要因となっている。(山本貴徳)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090126-00000074-yom-bus_all