2009年01月26日(月) 21時43分
<CO中毒>調理実習中の生徒ら18人搬送 鹿児島の女子高(毎日新聞)
26日午前10時40分ごろ鹿児島県出水市の県立野田女子高(神田康幸校長)で、調理実習中だった食物科の生徒17人と女性教師1人の計18人が気分が悪いと訴え、全員が病院に救急車で搬送された。一酸化炭素(CO)中毒として、市内の病院などで治療を受けている。生命に別条はないとみられるが、全員が入院し、うち一時重症の3人が高気圧酸素治療を受けた。
県警出水署などによると、調理実習中には、プロパンガス器具を使用していた。業務上過失傷害容疑も視野に入れ、事故原因を調べる方針。
12人が搬送された同市の出水総合医療センターの瀬戸弘院長(52)は同日夕に記者会見し、治療後の経過について「容体は良くなっており、命にも別条はない。経過を見るため、全員入院させた」と話した。
野田女子高によると調理実習をしていたのは食物科の2年生。1階の集団給食室で鶏の空揚げなどの調理中、1人が気分が悪くなって、隣室に運ばれた。その直後、さらに6人が次々に頭痛などを訴え、床にうずくまったという。
事故後、室内に入った食物科教諭は「生徒はガスコンロ1口、湯沸かしボイラー、オーブンを使っていた。コンロの火はついており、窓は閉め切っていたが換気扇は動いていた」と話したという。
また室内に二つあったガス警報器は、作動しなかった。「ガス器具と警報器は08年8月14日に専門業者が安全点検をし、異常はなかった」という。
神田校長は「生徒と保護者に大変申し訳なく、おわびしたい。早く元気に回復してもらいたいと願っています」と、謝罪した。【馬場茂、川島紘一】
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