2009年01月26日(月) 21時02分
「感謝の心 自覚しよう」 出雲大社で福神祭(産経新聞)
旧暦の元旦にあたる26日未明、島根県出雲市の出雲大社神楽殿で、新年を祝う福神祭が営まれ、県内外から訪れた信徒ら約500人が無病息災、家内安全など1年の幸せを祈った。
子(ね)の刻=午前1時=に始まるため「子の刻神事」と呼ばれる伝統行事。神職たちが大太鼓を合図に入場し、千家達彦管長が祝詞を読み上げ、大御幣でおはらい。巫女が鈴を鳴らしながら優雅に舞って清めた。
千家管長は新春教話で、「経済恐慌と呼ばれる世相は損得勘定だけで生きる姿勢が招いた。仕事に対する使命感、善悪の判断、感謝の心を繰り返し自覚しよう」と、人の道を説いた。
教話が終わるやいなや、信徒らは殿内に張り巡らされたしめ縄の紙垂(しで)を奪い合った。持ち帰ると御利益があるとされ、大社周辺は明け方までにぎわった。
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