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2009年01月26日(月) 03時04分

自民「社会保障番号」検討チーム設置へ…議論の加速狙う読売新聞

 自民党は個人の年金や医療、介護の負担と給付の記録などを一元的に管理する「社会保障番号」の導入を検討するため、2月にプロジェクトチーム(PT)を設置する。

 政府が目指す2011年度の導入に向けた議論を加速させるのが狙いで、将来の「納税者番号」導入も視野に入れている。

 社会保障に関する記録を情報技術(IT)を活用して管理することから、PTの名称は「IT行政改革PT」(仮称)とし、委員長には村上誠一郎・元行政改革相が就任する見通しだ。

 PTでは、先行導入している米国などの現状や問題点について、専門家からヒアリングを行う。11けたの番号「住民票コード」によって運用されている国内の住民基本台帳ネットワークの状況も検証し、社会保障番号に利用できないか検討する。米国やカナダでは、社会保障番号を個人の税務情報の把握に使う「納税者番号」としても活用しており、PTではこうした例を参考に検討する方針だ。

 社会保障番号は、安倍首相(当時)が07年6月、年金記録漏れ対策として導入を急ぐ考えを表明した。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090126-00000008-yom-pol