2009年01月26日(月) 00時21分
山形知事に吉村氏初当選=野党が支援、現職破る(時事通信)
任期満了に伴う山形県知事選は25日投開票され、無所属新人で行政書士の吉村美栄子氏(57)が無所属で現職の斎藤弘氏(51)を破り初当選を果たした。麻生政権発足後初めて実質的に与野党がぶつかった知事選で、民主などが支援した吉村氏が当選したことにより、衆院選に向け野党の攻勢が強まりそうだ。投票率は前回を6.19ポイント上回る65.51%。
両氏とも政党に推薦依頼せず「超党派」の立場を取ったが、連合山形などが中心となり擁立した吉村氏を民主、社民と独自候補を見送った共産の各党が県組織レベルで支援した。県内選出の自民党衆院議員3人全員と同党県議の大半は斎藤氏を後押しし、次期衆院選もにらんだ激しい争いとなった。
吉村氏の当選で現職の女性知事は北海道、山形、千葉、滋賀の4人となる。
吉村氏は、子ども関連施策や農業予算の充実、一律削減の予算編成脱却を訴えるとともに、知事退職金廃止や副知事2人制の廃止などを掲げた。斎藤氏に批判的な参院議員ら自民の一部からも協力を得て、選挙戦では「県政の転換」を主張。保守層や浮動票も取り込み支持を広げた。
斎藤氏は、県債残高の減少や県庁改革に取り組んだ実績を強調。7割以上の県内市町村長らの支援を受けたが、補助金削減などで広がった県政批判を払しょくできなかった。
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